<大統領選>過半数確保できず決選投票に ポーランド
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051011-00000041-mai-int

10日開票の結果、野党「市民プラットフォーム」のトゥスク党首(48)が得票率の36%を獲得し1位となった。しかし当選に必要な50%以上の得票率を確保できなかったため、同33%で2位の野党「法と正義」のレフ・カチンスキ候補(56)との決選投票が23日に行われる。


ドイツの選挙のどっちも負けましたみたいな状況も大変そうだなぁと思ったけどポーランドも大変。2つのいずれもが過半数を取れないというより、4つが結構大きな割合を持っていて、6つが、よくある円グラフで糸みたいになっちゃうんじゃない割合を持っている。つまり、割れに割れてた。そこから考えれば、36+32までは結構絞られた方なのではないのか?


前にも書いたけど、ポーランド人10人が集まったら10の政党ができるってのは適切な俗説だ。なんつたって、チームスポーツより個人競技で勝つことがすばらしいみたいな扱いを受ける傾向ってのがこれを支えてるんだろうと思うと、およそいっそ政治的効率性からは遠いんだろうなぁなど思う。でもって、それでもまぁいいか、といっていられる程度を超えて、中の非効率ぶりが顕著らしい。よくも悪くも頑固な人が多いから(だから政党が10個になるわけだから)、ものすごい理屈をたてて譲らず社会主義時代からの産物が社会組織、統括の仕組み内にがっちり残っていてもそれが変えられないらしい。


個人的には、それは社会主義時代の産物だったからではなく、ポーランド人的だったから変えられないんだろうと思う(ジャーナリストの見取りはいつでも短いものだが)。従ってその非効率は彼らにとってみれば某か意味があるものなのだ。とはいえそれじゃ食っていけんのだよ、みなさん、というのでも困るし、経済システムや情報の開示が進むとそこにあったものではないものに価値を見いだす人も当然でてくる。それは別に、やたらに親米とか言う話でもないのだが、変わろうとする人を見ると、侮蔑的に、このやろう親米がぁといってみたりして本来的にいえば不必要な悶着が起きている模様。

たいへんだ。