教科書問題と援護射撃


Japan calls for calm in book row
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/asia-pacific/4415147.stm


いわゆる教科書問題についてのBBC

チャイナ、南コリアが苦情しているその教科書の中の例として、1937年南京市での約30万人の市民の虐殺を、他で知られている「虐殺 massacre」ではなく、「事件」としている、また、南京虐殺での市民虐殺の数を書いたのは1つで、残りは「多くの人々many people」が死んだとなってる、とBBCは書く。

One book refers to the Japanese slaughter of some 300,000 civilians in the Chinese city of Nanjing in 1937 as an "incident", rather than the "massacre" it is known as elsewhere.

The seven other texts approved on Tuesday are also accused of dispensing with the kind of detail Japan's neighbours say is necessary for a balanced account.

Only one of the books gives figures for the number of civilians killed in the Nanjing Massacre, while the others say "many people" died.


となると、BBCはチャイナ勢の味方なのか、など見えなくもない。が、しかし、上の朝日の件を見てもわかる通り、BBCはただチャイナがんばれ、韓国がんばれ、のエールを送ってる、ということでもある。意図があろうがなかろうが。


でもって、この記事に付いた写真と、中で書かれているチャイナでの日系スーパーマーケットの襲撃という事件、そして、この記事の導入である、日本の民間の会社が教科書を書いている、だからそれを駄目って言えないんだよと日本政府は言っているという記述を読みながら、BBCも韓国の味方だぁ、と思う人がいたらちょっとその人はいい人かも。煽られる人だけ煽られてください、ってことじゃないだろうか。


時間的に次の記事の写真はもっと強烈。小泉の写真に火つけてる写真。


Japan textbook angers Chinese, Korean press
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/4416593.stm



いろいろな駆け引きが今後起こるだろうが、西洋人、取り分けイギリス人にとっては、日本人を野蛮な侵略者にしておく構図が全面に出ていなければ、自分たちの姿がアジア史でもろ出しになってしまうのだから、日本はできるだけ長くきっちりと悪い人であるべきで、どうあれ悪いんだよ、いいね、この路線は堅持されるべきだよ、とまず思っているのは彼等であって、チャイナでも南のコリアでもないだろう。


チャイナはともかく、南のコリアは結局自分がやってることで誰が得しているのか、ちょっと考えてみたらどうだろうか、など私は思うわけだが、まぁそれでいいのならそうしてもらうしかない、と。


イギリスのメディアって、イギリスのメディアだよなぁとしみじみ思うわ、私。とか言っていたらカナダの夜中のラジオがほぼ上の記事に沿った長めのニュースを伝えていた。まさかここで火をつけるのか?


とはいえ、私としてはこういう記事が出ること、語られることは、たとえ日本にとって不愉快な記述があろうとも歓迎。こういうことがきっかけになって、いろんなことを調べたり話すことになるのだから。いろんな切り口が見つかるよぉ!


私がすべきことは、全否定や全肯定、親日だの反日だのいってないでなぜそこにバトルがあったのかを、贔屓のひきたおしになって自分を弱くすることのない程度に弁護を試みるのみ。歴史的事情についての英単語の整理しとかないとだ(泣)。