リベラル・デモクラシーと自由民主主義


昨日の今日だから仕方がないわけだが、今朝の新聞はブッシュとローラ夫人の仲良しツーショット。なんかあっちでもこっちでも見た。演説中、liberty, free, freedomが49回登場したらしい。すごかった、いやほんとに。


そうかと思えばここ数日のカナダはチャイナ、チャイナの大騒ぎ。マーチン首相が東南アジア、日本、チャイナに行ったから。この件についてはまた後日。これもまた、freedomliberty、そしてdemocracyがてんこもり。ブッシュは提供しますよ、と言い、こっちは欲しいんですと言う、と。


(ちなみにテレビのチャイナ特集を見ていての感想としては、オレにもよこせって言う意味でデモクラシーが必要だ、とか、金持ちが猾いことをしている、オレはどうすんだ、の代わりに、オレたちには自由がない、って言ってないですか、という感じは相当した。ものすごくした。すごかった。多分歴史的には正しいといえば正しいのだろう。総合すると、チャイナはすごい、万歳、発展してます、建設ラッシュですといって、中共からの独立を願う人びとにフォーカスまるあたり、って…。今後に注目だなと思うしかなかった。いろんな意味で。独立戦争ならおまかせを。info@大英帝国だろうか。)


一方で、ラジオでは、Michael Ignatieffが2003年にイギリスで行なったレクチャーシリーズを流していた。4回シリーズの今日は3回目。テロリズムの恐怖とリベラル、あるいはデモクラシーの関係というかなんというか、難しくて聞いただけではよくわからなかった。スクリプトかでなければオーディオテープを買いたいぞとちょっと考えた。まだわからん。


イグナティエフは、リベラルという分類をされているわけだが、このリベラルと、ブッシュ率いるところの[いわゆる]ネオコンのフォーカスの合い具合がこわい。しかしそのことに、自分が「リベラル」だと考えている人はあまり気づいていないのではないのか。彼などは見る立場によって別のものとして解説されているのではないかなど少し思ったりもする。それは日本で、ということかもしれないが、いや多分ゆるくは世界的にかもしれない。このへんの政治思想的な、というよりもっと大きなものの考え方の調整、またはシフトのようなものが今後のテーマとなっていくのだろう。今までのレッテルじゃもちまへん、ってことが殊に先進国で起こるだろうってか、起こってるのに革命集団がいるんだよ。なんでだか。



そして日本語環境では、リベラル、デモクラシー、自由、民主主義がばらんばらんになっている気がしないでもない状態も調整課題だよねぇ、やはし。


とか偉そうに書いているが、こういうなんでもできる人、ジャーナリストでもあり学者でもありってな人の話は面白い(と私は思うが、政治思想の論文書こうとか言う人には迷惑なんだろうね、こういうなんでもありの文学的なものがはさまって、その上到達点高いぞ、ってのは)、まったく面白いのだが、自分がただちに聞いてわかるもんじゃないってのが嘆かわしかった。ぐしゅん。がんばってね、と自分に言う。