台湾人日本を訪れる!?


アメリカは恐いよ、話がすべて正面じゃんかと書いたのが夕べ。と、その昨日には、アメリカの台湾への軍事支援が強化されるようだというニュースがあった模様。

台湾に現役の将校を派遣するようだが、極東ブログさんが下のエントリーに書かれている通り、シビリアンでもできそうなことも一杯あるわけだが、それを現役のオフィサーにするという意味はなんだ、と。


米国は台湾への軍事支援を強化してきている
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/


昨日も書いたようにどう考えても、「空白」ですとか言っている場合ではなかろうと思う。


とはいえ、この話は実際「動き」としては小さいわけだからメジャーに騒がれているということはない。


それにひきかえ、李登輝さんのビザ問題はいっせいにメジャー紙が報じている。


Japan to Give Taiwan's Lee Visa Despite China's Fury
http://abcnews.go.com/International/wireStory?id=345425

これはアメリカABC。チャイナが怒ってるけど日本は台湾の李氏にビザを出す、と。


Japan gives visa to Taiwan's Lee
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/asia-pacific/4113641.stm


ただ、ではなぜそんなにチャイナは怒るのか、まできちんと踏み込んでいる記事はない。

チャイナと日本はとにかく仲が悪いのだ、たとえば戦没者と共に戦犯 war criminalがまつられている靖国神社の問題もあり、とか、このところ原潜の問題もあったのだ、といった状況証拠めいたものが書き込まれていて、なんとなく、ま、そういうことかと納得している人もいるのかもしれないが、ひとつひとつ考えていけば、これらのことがどういう具合に関連しているのかは見えている話だけからは殆どまったくわからないはずだ。


で、ここにアメリカの意図めいたもの、台湾は絶対大陸チャイナには渡せないという理由が見えれば、話は俄然見え易くなる。そうだ、それはアメリカの横暴だぁと言いたい人は言えばいいが *1)、そうならそうでそれはどうしてそうなったのかの「歴史的な事実関係」が明らかになっていくこともあるだろう。


わぁ〜っとこう、70年分のいろいろが詰まってまっせ〜という話がいよいよ本番になってきたなという感じがとてもする。


1) 極東ブログさんをご覧の方は多いと思うのでいらない御世話って気もするけど、正式にチャイナがこれについて苦情を述べているようだ。

China Opposes US Military Presence in Taiwan
http://www.voanews.com/english/2004-12-21-voa14.cfm


もう一回さらってみたが、メジャー紙は、台湾といえば李登輝ビザ問題に終始している。

Taiwanese to Visit Japan
http://www.nytimes.com/2004/12/21/international/asia/21japan.html

台湾人日本を訪れる

って、冷静に考えれば何の話だってんだ、という見出しではある。

いやまったく興味深い。メジャー系とはメジャーなストリームしか追えないものなのだなというのがはっきりわかる。私はこの話はもっととてつもなく文系的にデカイと思っているので興味しんしん。