ダン・ラザーが謝った

今日の夜のニュースで知った。CBSがブッシュの軍役に関するメモを使ったことを謝罪(CBS apologizes for using Bush service memos)。問題に対して言うなら、これはこれで微妙な言い方ではある。どちらかと言わずとも、アルバータを除く国中でだいたいデフォルトで民主党(米)支持のような、あるいはまたアメリカの野党はカナダじゃないかと言われる全体としてこれまたどちらかと言わずともリベラルひいきのカナダとしては、これって残念な出来事なのだろうかとちょっと疑ってみたくもなる。明日のトロントスターを楽しみにしていよう。リベラル総本家だからね。*CBSアメリカ、CBCはカナダの国営放送ですので念のため。

CBS apologizes for using Bush service memos
http://www.cbc.ca/story/world/national/2004/09/20/memorather_040920.html


ダン・ラザーという看板の役者みたいな(私の主観だが)キャスターは大変なことになるだろうなと先週からちらちら見てはいたが、むなぐるまさんの詳細なエントリーによれば、Blogの世界ではすでにすっかりこの話は捏造資料に基づいている、と結論?されていたようだ。お借りします。

http://munaguruma.blogs.com/jp/2004/09/post_9.html
ここは(2)で、ブッシュの軍経歴は怪しいものだ、と言われていたことを知っている人はここからどうぞ。それもよく知らない方は(1)もどうぞ。(と私が言うことでもない気がしますが)

疑義を呈した書類が見られるサイトも案内されています。ポイントは、その「たれこみ」の書類はどうもWordで作ってないか?(=昔の書類じゃないだろう)、ってところ。誰がたれこんだか、も問題だが、その前にテクニカルな部分でひっかかってる。

で、そのページを見た私の感想としては、もしこれが本当に疑義書類とそれと同じものをWord処理したものだとするならば、これってダメじゃん、だ。


タイプ打ちからワープロ各種、その後コンピュータに移って来た私としてはこれに関しては見たら言えることがある。書面に関してもっとも発達している機能は、編集出版業界でいう「ツメ」。文字と文字との間の詰め具合のこと。活版から写植ってのでも同じことが言える。で、この件に関していうのなら、マニュアルタイプの打ち方はようするに活字だったと考えてもそう間違いではないでしょう(多分いい)。

タイプはそのまま打ったら字間はどれだけプロポーショナル書体を使おうとも基本的には詰まらない(一部の後年の電動式、ワープロは擬似的にはできるし、一文字一文字紙をづらして打つなら別だが)。対して今のソフトは初期設定から字間の詰めが全体の左右に対して微妙に最適化されてる(私のような昔の人間の目にはそれが返って乱れているように見えていやだと見えることもある。字間揃エル、とか、赤を入れたくなる。蛇足ながら、内容という意味ではなく外形的な問題として、素人さんの作る本のようなもの、と、いわゆるプロ仕上げの普通の書籍の最大の違いはこのへんだろうと思う。)。


ってなことを考えながら見るこの書類は、到底30年前ではない、と私は判断する。なんでそれを・・・だなぁ、なんか。
どうせやるなら古いタイプライターを使えばいいのに。そこらに結構あるんだよ。今だって、カーボン書類のためにはこれが楽だからと愛用している人もいる。私もまだオリベッティを持っている。


いやそういう問題じゃなくてダン・ラザーどうなっちゃうんだろう?