誤解を誘発すると思うわけだが

イラクで人質の仏記者、解放か・アラブ衛星テレビ局
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20040904AT2M0402E04092004.html


これはよかった。しかしこの記事がどうもなぁ。
武装勢力は、フランスが公立学校でのイスラム教徒のスカーフ着用を禁止する新法を取り消すよう要求していたが、新法は予定通り2日から施行されている。?」


別にイスラム教徒のスカーフだけをやめろっていっているわけじゃないわけだが、慣用のようにこう書くことによって不注意な読者を増産しているのじゃないのか? 宗教をおおっぴらに他者に想起さえるところのシンボルはみなさま等しくこの場においてはやめましょう、といっているのがこの法の名前であり主旨だろう。そして、非常にイヤな言い方に聞こえるだろうが、外人部隊できこえるフランス国にとっては、フランス人とはこの国に忠誠を誓う人(あまり深くは考えないことにして)のことで、そこに区分はない、が原則で公立学校とはこの線に忠実であるべしなんだろうと考えると今回の処遇は私にはフランス国家的に正攻法ではないかと見える。パブリックとプライベートの区分ができない人にはこの理解はいささか難しいかもしれないが、それこそが政教分離を可能にするツールでもあるだろ。そうそう、陰謀論的に考えるなら、ユダヤ教徒のあの頭の帽子を禁止するための法律だと考えてみたっていい。日頃国際政治とは云々と一言ある人には是非そこから立論をすすめてもらいたいものだ。


これについては、fenestraeさんがちゃんと解釈してくれている。
(上の私のアイデアのように好きなことを言っているわけではないです。こんなところに引用されて迷惑かも、と思ったりするのでねんのため書き添えます。)
http://d.hatena.ne.jp/fenestrae/20040902#1094149783