「そこに問題があると考えるからである」

日経さん、なんかあったの?
いやあったからこそのこの数週間なんだろうが、必死だぜ、になっていた。


アジア外交の再構築をめざせ(7/31)
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20060730MS3M3000130072006.html



で、この、中身はとにかく、靖国に行かないでくれ、以上、と書く以外にない代物。
が、しかしそれでもなんだと思ったのか前半パラグラフを5つ使っていろいろいろいろ言うんだが、これが笑ってしまうほどすべからく靖国には落ちてこない。


暇があったらセンテンスごとに改行を入れてセンテンスが有効につながっているかを考えてみると格好の演習になると思う。

日経さん、やっぱりこう再々指摘しているようにここは、情報は出すけど論評はみなさんご勝手に、という態度でいいんだと思う。書けてない。絶望的に言論機関適性のある人がいないんだろうなぁ。朝日とか毎日は、笑いものにされようとも、だが心配のし過ぎではないのかなどというネタを提供してでもともあれなんとか文と文に関係を持たせようとする意図はわかる。全体として尋常でない思考回路ができあがるのだとしても。


で、21世紀のアジアがどうしたこうした書いてきて最後はこれ。日経さんの最後の決め手はこれか。

私たちはA級戦犯を合祀(ごうし)する靖国神社に首相が参拝するのは好ましくないと
主張してきた。

で、どういう理由で?

中国がそう考えるからではない。日本人の立場で歴史を振り返れば、
そこに問題があると考えるからである。靖国問題外交政策の領域ではないが、国際
的影響が大きい問題でもある。分祀(ぶんし)、靖国改組、新施設建設、千鳥ケ淵戦没
者墓苑の拡充などの様々な議論が自民党内にもあるのはこのためだろう。


「そこに問題があると考えるからである」の「そこ」を述べなければ、説明になってないと思うが、とうとう最後まで理由がない。わかるのは、中国が問題があると言っていることと、日経さんは大きな問題を抱えているらしいということだけだ。


多分・・・スポンサーといわゆる財界、いわゆるあそこあたりといった感じでの圧力なんじゃまいか? 国際的問題だといきまいているけど、実は実に国内的つながりの問題(国際企業かもしれないから、一応国内問題とは言わないことにしよう)なのじゃないのか?という疑いを強くもった。この記事で。